sign.png

長薬同窓会・支部組織 >> 近畿支部 >> お知らせ >> 支部だより(会報61号)

 支部だより 近畿支部 (会報61号)


 ~近畿支部の一会員からの便り~

 2019年の10月に大阪で同窓会総会を開催したことも懐かしい「おもいで」になってしまいました。支部だよりの原稿の依頼がありましたが,その後の支部としての活動は,2020年度はほとんど,2021年度に至っては何もしていません。「他の支部はどうしているのだろう?」。ふと頭に浮かびましたが,「今更どうしようもあるまい」と気にしないこととします。コロナ禍の中,何もできませんでしたが,末澤支部長をはじめとする幹事数名は関西の生活を送っています。苦し紛れに考えたのは,「個人的な出来事で行ってみよう」です。外出自粛で行動範囲は限られましたが,それなりにいろいろな新しいことに手を出した自分を感じていました。そこに,幹事の賛同,反論を加え,一部を深掘りすれば,少しは気の利いた読み物となり,少なくても一部の同窓生には読んでもらえるのではという妄想です。妄想は広がり,あれもこれもと書けそうなことが頭に浮かびます。しかしです。いざ,ワードを起ち上げると,進みません。面白いかどうかはさておき,過去の同窓会報の原稿は書き始めるとそれほどの時間を掛けずに書いてきたのですが,これほど先へ進めないのは初めてです。何故かを考えました。多分,「支部だより」の原稿だからです。支部からの便りになりそうになく,近畿支部の会員の皆さまに申し訳ない…。

 長い前置きとなりました。タイトル通り,(近畿支部の一会員からの便り)になります。

 大阪府枚方市に住んでいます。1回目の緊急事態宣言が出てからというもの,市外へ出ることがなくなった。バス通勤も気になり,電動アシスト自転車の便利さを知ることとなった。素晴らしい。うなずいている人が何人かはいるはずです。2020年の5月のことだが,ウクレレを買った。これにもうなずく人がいるかも知れません。初めての楽器だったが,2,3か月触っていたら少し弾けるようになった。練習したのは「お嫁においで(加山雄三)」,アミノ酸代謝の替え歌を講義動画の中で披露したらそれなりに受けた。多少の気分転換にはなったのだろう。眠っていたギターを30年ぶりくらいに取り出してみるきっかけにもなり,指を動かすことで認知症の予防になるのではと勝手に思いながら,飽きもせずに毎日練習していた高校時代を思い出している。今年の3月,何もしてあげることができなかった卒業式に,贈る言葉をウクレレで演奏したら喜んでくれたようだった。練習するのは古い曲ばかり。アメリカというグループの「金色の髪の少女」のイントロがかっこよくて練習したギター,ジェームズ・テイラーも好きだった。Y o u’v e g o t a f r i e n dに微笑んでくれる同世代もいるはず(キャロル・キングの作だが)。好んで聞いているギタリストの一人,トニー・ライスが2020年12月25日に亡くなった。うなずいてくれる人は少ないかも知れない。このくらいにして,個人的話題をもう一つ加えたい。今年の春頃からホームセンターのガーデニングコーナーに足を運ぶことが多くなった。植物の世話なんて全く興味が無かったのに,ほんの小さなスペースに植えられていた庭木,その他の植物の世話をし始めたのは,やはり自宅にいる時間が長くなったことがきっかけのような気がする。趣味のガーデニングを楽しんでいる同窓生はたくさんいるでしょう。YouTubeを参考に,コニファーやシマトネリコの剪定のまねごとをするようになった。枝を切るのは一種の快感で癖になると書いたら,「少し危ない」と思われたりもするのだろうか。でも面白い。きっと多くの人が笑みを浮かべてくれていることを期待します。先に登場した電動自転車でポタリング(この言葉わかりますか?)していると,庭木達に目が向くようになってしまった。自宅にある植物の名前がわからず,近所の几帳面なおじいさんが世話している庭の似た植物をガン見して,「ジャノメエリカ」という名前を確認したこともあった。私にとって庭木の面白いところの一つは,同じ植物なのに全くといってよいほど違う形に整えられていたりすること。剪定方法の違いなどで大きく変わっているんだと思います。世話をした結果はすぐには見えないので,長くのんびりと付き合うのがガーデニングなのでしょう。今のところ,なんとか楽しめている。

 だらだらと個人の出来事を綴らせていただきました。同窓会は楽しくて面白いところというのは私の持論です。コロナ禍の自粛をきっかけに,久しぶりの趣味や,新たな趣味に出会えたみたいです。好きなことなら,細かなことにも興味が向き,話も弾むはずです。しばらく考えていませんでしたが,名簿管理などの連絡網の維持など,同窓会という組織としてやるべき重要なことがある一方で,何といったらよいのでしょう,同窓会を楽しむためのしくみ,きっかけ,といったことは意外に身近なところにひっそりとあるのではなどとも考えます。たまたま会った同窓生の趣味が同じで意気投合ってことはあるでしょうが,活性化のためにどうやって活かそうなどと考え始めるとなかなか思うようには行きません。会社はリモートワーク,大学ではオンライン授業が当たり前になりました。ICT をもっと上手に活用できると良いのになぁとは,以前より感じていましたが,近畿支部のWeb サイトは更新が滞ってしまっています。ただ,コロナ禍の中だからこそできることもありそうです。忙しい毎日ではありますが,まずは近畿支部の活動を少しずつ再開していかねばという気持ちにもなった感じです。取りあえずは,忘年会?新年会?

伊藤 潔(昭59卒)