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近畿支部ホーム >> 近畿支部会報 第22号(2018年発行) 


 近畿支部100周年に向けて 〜近畿支部幹事長からごあいさつ〜


近畿支部幹事長 伊藤 潔(昭59年卒) 
 

 長薬同窓会近畿支部の皆さまにおかれましては、平素より支部活動にご支援・ご協力いただき心より感謝申し上げます。最初から私事で恐縮ですが、平成26年春より近畿支部の所属となり、平成28年より近畿支部幹事長を拝命しました。歓迎していただいた近畿支部の皆さまに少しでもお役に立てればと引き受けたものではありますが、物事は空回りするばかりで今のところ残念な弁解ばかりです。自分への負荷として、といってもハッタリの類いになりますが、来年度に予定している近畿支部創立100周年を記念した長薬同窓会定期総会の大阪開催へ向けての抱負を織りまぜて、平成29年度近畿支部総会の様子をお知らせした支部だよりの内容を振り返ることであいさつに代えさせてください。

 長崎同窓会本部より参加いただいた山中國暉会長(昭43)と編集幹事の川上茂薬学部教授(平成7)からは、日本の薬学部のルーツに関わる養生所等の遺跡保存に関するお話しと薬学部の取り組み状況等を説明いただきました(長薬同窓会サイトをご参照ください)。残念ながら、遺跡を破壊することとなる計画=旧佐古小学校跡地に仁田佐古小学校の新校舎と体育館を建てる計画の変更は難しく、遺跡の完全保存は叶わなかったと聞いていますが、長崎市は遺跡と学校の共存の考えを示しています(長崎市のサイトをご参照ください)。遺跡が存在したという事実は変わりません。同窓会定期総会を始め、何かの機会があれば日本最古の薬学部であろう母校のその長い歴史に同窓生として触れてみたいものです。

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1990年の卒業アルバムより

 さて、時は万障を苦にすることなく刻み続け、私たちの住む世界には歴史が生まれます。賞賛すべき先輩達の下、近畿支部も100周年を迎えることとなります。厚労省の平成28年簡易生命表によれば、日本人の平均寿命は男性80.98歳、女性87.14歳です。100周年の重みを感じます。100年を満遍なく回想するのは困難ですが、「同総会って名のつくところは楽しいところであって欲しい」という私情に従い、楽しかったことを思い出してみました。回りにも尋ねて見たところ、炙り出されてきた言葉の一つが「合宿研修」通称「山(やま)」でした。100年の歴史からするとわずかな期間の共通語ですが、私を含め40代から60前後の世代には訴える力をもつ単語のようです。この他、いくつかのキーワードを設定して、100年の重みに迫れる定期総会を企画して参ります。

 すべての行事は第1回から始まります。近畿支部同窓生の親睦を図る目的のツアーとして、4人で大阪市阿倍野防災センターに行ってみました。山澤氏の報告をご参照ください。この集まりが「やま」に匹敵する第1回行事となるか単なる1回で終わるか?。たとえ少人数からでも実施していくことが支部の活性化につながるはずだとの思いで、これからも計画します。大阪、京都のある近畿支部は、近隣支部の同窓生が寄ることも少なくないはずです。ご家族、友人を始め、全国からの参加者を歓迎します。

 くり返しになりますが、近畿支部100周年の記念事業に関しては、少々腰を入れて準備に入らなければと感じます。ご助言や提案を歓迎します。近畿支部はもちろん、他のすべての支部の活動が楽しく、気軽に参加できるものであり続けることを祈りつつ、まずは平成30年の近畿支部総会と来年に迫った100周年記念総会を見据えた支部活動をしていきたいと思います。

 右の写真は、2019年度定期総会の会場である「ホテル阪急エキスポパーク」に隣接するららぽーとエキスポシティの入口から見た万博公園内の太陽の塔です。大阪モノレールが視界に入ったところを撮ったものです。人を引き寄せる施設が隣接した場所です。是非、ご参加を検討ください。クラス会や研究室の同門会などを同時に企画されると楽しさがきっと倍増します。

 皆さま、どうかよろしくお願い申し上げます。

(近畿支部会報 第22号より)